世の中で1番恐いもの。

セシルさんの独創おにぎり?

シュナイゼル様の性格?

ランスロットの性能?

否、きっとこの世で一番恐いものは目の据わったルルーシュ…



〜その目は閉じたままで〜


それは何も言わずに、何の前触れも無く始まる。

押し倒されて始まる情事。

僕とルルーシュとでは体力から言って抵抗すれば軽々と振り払えるが払わない。

むしろ押し倒されたと言うか、押し倒されてあげたと言う方が正しいかも知れない。

たまにルルーシュは血迷った様な暴挙に出る。

それがコレ。

慣れた様子で押し倒し、何も言わずに情事を始める。

精神的に追い込まれた時のストレス発散かなと思ってはいるが、最近やたらと多い気がするのは気のせいか…

荒々しく服を脱がされ、触られる。

痛みしか感じないが、あえがないと更に荒々しくされる。

幸か不幸か、最近では痛みさえも快感になりつつあるから恐ろしい。

「ルルーシュ…」

先ほどから慣れた手つきで躯をまさぐられ、わざと感じた様に喘えぐ振りをする。

よく女の子が感じる振りをするって話を聞いて、内心で振りだと見抜けない男を鼻で笑っていたものの、

ルルーシュも実は俺に笑われる対象だったかも知れない事に笑えそうになる。

まぁ触られて少しはその気になれるけどね。

そんな馴らさないで入れようとしないで欲しいな。

いくらゴムにゼリーが塗ってあるからって、あまり馴らさずに入れようとするのは勘弁。

お預けを請求するが、今のルルーシュには聞こえていない。

「ルルーシュっ!痛いっ!!」

僕の声は息遣いとベッドの軋み、部屋の壁に吸い込まれてしまい意味を持たない。

ルルーシュは快楽よりも、もっと別の物を追う様に、切羽詰まった顔で無理矢理

俺を抱く。

何に動かされているんだ?

ルルーシュが分からなくて、怖い。

だから目を閉じてしまおう。

ルルーシュの顔を見ないように。

今自分を抱いているのは、幼馴染みで愛しい恋人ではなく、別の知らない他人だと思えるように。

それで丸く、納めよう…

=END=


**あとがき**
ルルスザ。
彼等は躯はリバで精神は二人して両想いな癖に片想いと思い一報通行。
でも躯の関係はある状態。
それが理想です。
特に性交渉中は躯と意識が別な感覚に見回れてるのが理想。
心から気持良い状態にはあまりならないカプかも。
07.09.23